Date : 2007/05/09

トリンプ・インターナショナル・ジャパン株式会社(本社:東京都大田区平和島6-1-1、代表取締役:クリスチャン・トーマ、資本金:26億円)では、このほどインナーウエアの商品開発用としては世界初となる、ヒューマノイド・タイプ(人体と同じ質感、弾力性、伸縮性を持ち、外的な力に対しての筋肉や皮下脂肪の移動が可能)のフィッティング・トルソー、『ソフトボディ』(特許出願中)の開発に成功しました。
これにより、定期的に女性モデルを手配して行っていたブラジャーのフィッティング・テストを、同トルソーを用いて、時間的な制約やモデル手配のコストがかからず、効率的に実施することが可能となります。
※トルソー
彫刻などによくある頭や手足のない像のこと。胴体のみのマネキンもこう呼ばれます。
液状素材(高混率の高分子オイル)を含む樹脂の成型に成功 | ![]() |
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製作にあたっては、通常のフィッティングの基準サイズであるブラジャーサイズ「B75」のモデルを使い、計測ラボにてボディラインのデジタルスキャンを行って数値化し、これをもとにボディの原型を作りました。 〜 フィッティングテストにおけるソフトボディ使用によるメリット 〜 @ 24時間フィッティングテストが可能 → 利便性アップ
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トリンプが『ソフトボディ』の開発に着手したのは2004年春。
現在インナーウエア業界では、ブラジャーなどの商品開発において、「ブラジャーのカップ容量にバストが適切に収まるか」、「(身体の動きに応じて)バストが横に流れないか」、「左右のバストトップ間の距離が適切か」、「(バストを中心に寄せる、などの)ブラジャーが持つ機能による効果が発揮されるか」などのフィッティング・チェックを定期的に女性モデルを手配して行っています。しかし商品開発のサイクルが年々短縮される中、こうした女性モデルの起用には、「必要な時に必要なサイズのモデルを手配することが困難」「男性開発者が直接チェックしづらい」「年月とともにモデルの体型が変化してしまう」など人材確保の問題が常につきまとい、より効率的で精度が高く、省力化・コスト削減を図ることができるフィッティング・チェックの実現が長年の課題となっていました。その問題を解決すべく、モデルの代わりにフィッティング・チェックを行なうことができるヒューマノイド・タイプのトルソーの製作を目指しました。
そこで注目したのがスチレン系熱可塑性エラストマーという素材だったのです。
この素材は女性の肉体を、見えない筋肉の質感から再現できる特殊素材でしたが、その弾力性をそのままに人体に成型するには、20体以上の試作成型テストと3年の歳月がかかりました。人体構造を忠実に再現・成型することは、非常に困難を極める作業だったのです。
今回の『ソフトボディ』の完成により、女性モデルを起用しなくても、バストの寄せ上げ効果、谷間がキレイにできているかなど機能性検証の他に、背中部分やストラップが皮膚にくい込んでいないか、バスト以外の部分に過度な負担がかかっていないか、うつ伏せ/仰向けの状態の時にブラジャーを着用したバストの動きがどのように変わるかなど、より精度の高いチェックが可能となります。
トリンプでは、この『ソフトボディ』を活用したフィッティング・チェックを2007年秋冬シーズン向け新製品の開発から導入し、インナーウエアの品質をさらに向上させていく計画です。また将来的には、人工皮膚表面に着圧センサーなど計測装置を埋め込み、より精密なフィット性のチェックを追及していきます。
■ 『ソフトボディ』(特許出願中)基本仕様
・重量:17kg
・大きさ:上半身のみ 57cm(台座含む)
・素材 支柱・・・スチール製
骨格・・・FRP素材
本体・・・スチレン系熱可塑性エラストマーと高分子オイルの調合
・開発期間:2004年〜2007年(約3年間)
・開発コスト:約3000万円