作家、エッセイスト。
1963年5月19日生まれ。多摩美術大学卒。
現代女性をリアルに描いた小説と、女性のライフスタイルや健康・美容に関するエッセイに定評がある。近著に『横森式ベリーダンス健康法』(ヴィレッジブックス)、『花は散り、若葉萌ゆ』(光文社)、新刊に『四十の手習い、和心暮らし』(アスペクト)がある。
五感で夏を楽しむ
夏、といえば、楽しみなのはバスタイムだ。蒸し暑くなるのを心待ちにして、思いっきしペパーミントやシトラス系のボディケア用品を使い始める。若い頃はそんなこと感じなかったのだが、寄る年波、ミント系のボディケアは、夏以外はホントに「さぶっ」となってしまうので使えない。だから、夏だけの期間限定スッキリボディケアなのだ。
特に真夏の極めつけとして、私はオリジナルのペパーミントパウダーを使っている。これ、大昔にタイで買ったSnake Brandの汗知らず、かな~りストロングなペパーミントパウダーを真似して作るもの。お風呂上りにつけたあと「はらひれほれはれ〜」となってしまうので、私は「はらひれパウダー」と呼んでいる。
さすが高温多湿の国のもの。真夏のお風呂上りの、汗が引くことハラヒレものだ。日本ではここまで強烈なボディパウダーは売っていないので、これが切れたとき、私はハンドメイドを決意した。ある本で、アメリカの病院では、寝たきりの患者さんのボディケアにコーンスターチを使っていると読んだことがあったので、そこから案を得て。
オーガニックのコーンスターチを買ってきて、ジップロックなどの袋に入れ、ペパーミントのエッセンシャルオイルを好きなだけたらして、蓋を閉め、よーっく振り混ぜるだけ。これを、ニューヨークで買った直径十七センチもあるラムウールの特大パフで、風呂上り全身にぱふぱふするのである。そりゃもう、上がり場は粉だらけになるが、気持ちいいことこの上なし。パフにはピンクサテンのリボンもついているし、ハリウッド女優気分(笑)も楽しめる。私の夏の、密かな楽しみなのだ。
逆に、まったり系の香りでアジアンリゾート気分を楽しんでしまう、という手もある。日本もここのところ、地球温暖化やヒートアイランド現象で、真夏はアジアより蒸し暑かったりする。そこで、ココナッツやマンゴーなどトロピカルフルーツ系ソープで洗い、パーチュリやイランイラン、ジャスミンやサンダルウッドなどの精油が入ったボディクリームを風呂上りに使うと、もう居ながらにしてアジアンリゾート気分満喫。 四十路を過ぎて、昔は嫌いだったこれらまったり系の香りが好きになった。はてどうしたことかと思って書物を紐解いてみると、なんとホルモンバランスを整える作用があるという。なーるほど、メノポ入る世代になると、そういうものを、自然とカラダとココロが欲するのね!
Illustration MICHIKO HANAOKA